「強迫性障害の人におすすめの仕事とは?」というテーマについて解説します。
強迫性障害の人は自分でも些細なことだと分かっていても、そのことが気になってしまい何度も確認作業をしてしまいます。
障害を自覚していないと、気にしすぎや潔癖性があると勘違いすることもあるので注意が必要です。
そして、この障害を持っていると、日常生活だけでなく仕事にも影響を及ぼします。さまざまなことが気になりすぎて、仕事がまともにできないと苦労している人もいるでしょう。
そこで、この記事では強迫性障害の人でも安心して働けるおすすめの仕事をご紹介します。
強迫性障害の持っていて仕事ができないと悩んでいる方は参考にしてください。
この記事のテーマ
- 強迫性障害を持つ人におすすめの仕事とは?
- 強迫性障害を持つ人に向かない仕事
- おすすめの仕事探しの方法は?
- 仕事をする上での注意点
目次
強迫性障害を持つ人におすすめの仕事
強迫性障害におすすめの職業はこの5つです。
おすすめの職業
- 工場の作業員
- WEBライター
- デザイナー
- プログラマー
- テレフォンオペレーター
強迫性障害の人におすすめの仕事は主に一人でできる作業です。
一人で作業をすることで自分のペースで作業ができるので、自分のせいで誰かに迷惑をかけていると思わずに済むでしょう。
では5つの仕事が強迫性障害を持つ人におすすめな理由を紹介していきます。
工場の作業員
工場の作業員は一人で作業をすることが多く、自分のペースでできる職場も多いです。自分のペースでひたすら同じ作業ができるので、強迫性障害の人も働きやすいでしょう。
また工場の仕事は決まりきった作業であることが多いです。同じ作業をずっと繰り返すことになるので、飽きやすいというデメリットはありますが、慣れてくるので仕事を確認する回数も減ります。
ただ中にはチーム制で作業をするような工場もあります。その場合は強迫性障害の方にとって辛いので、仕事探しでは自分一人で作業をするのかどうかを確認しておきましょう。
WEBライター
WEBライターはたいていの場合一人で作業をします。仕事を請け負う以上、打ち合わせはありますが、基本的にチャットやメールで済ませる方も多いです。人とのコミュニケーションも減らせるので、強迫性障害を含む障害者の方にぴったりでしょう。
またWEBライターの仕事はクラウドソーシングサービスを利用するとすぐに見つかります。ネット上で仕事探しができるので楽です。
WEBデザイナー
WEBデザイナーも在宅でできる仕事なので強迫性障害の方におすすめです。WEBでデザイナーは絵心やセンスなど必要とされる能力は多いですが、自分の個性を最大限に発揮できます。アート系の仕事をしたい方にWEBデザイナーはおすすめです。
WEBデザイナーの場合もクラウドソーシングサービスを利用すると仕事探しができます。基本的に人と会うことがないので精神的にも楽でしょう。
プログラマー
プログラマーは基本的にパソコンと向き合っている状態が多いです。プログラマーの仕事内容はパソコンを動かすのに必須な作業なので目には見えませんが、達成感を感じることができます。
さらにプログラマーとしての実力があれば、向こうから仕事が来る状態になるので、独立するのも良いでしょう。独立すれば完全に自分のペースで仕事ができます。
テレフォンオペレーター
テレフォンオペレーターは電話対応が主な仕事なので、強迫性障害の方でも安心して仕事ができます。
またテレフォンオペレーターはマニュアルがしっかりとしていることが多いです。マニュアルを利用すれば、どう答えれば失敗しないか分かるので強迫性障害の方でも取り組みやすいでしょう。
さらにテレフォンオペレーターは在宅で仕事ができることもあります。在宅だと仕事ができなくて他の人に迷惑をかけることもないでしょう。
強迫性障害を持つ人に向かない仕事
強迫性障害を持つ人には確認作業が多い仕事や、仕事をする上で汚れてしまう仕事は向いていません。
例えば確認作業の多い事務作業やデータ入力、清掃業は強迫性障害の方にとって支障があるでしょう。
強迫性障害の人は他の人に比べると確認作業が多くなる傾向があります。
そのため確認作業が多いと、仕事が遅れる可能性が高いです。その結果他の人に迷惑をかけるので、精神的にも辛くなってくるでしょう。
また強迫性障害を持つ人は汚れが気になりやすいです。
例えば手が汚れて何回も手を洗うこともあります。清掃業は基本的に自分が汚れる仕事なので、強迫性障害の方にとって辛いです。
このように確認作業が多い仕事や、仕事をしていて体が汚れる仕事は、強迫性障害の方に向いてないので仕事探しの際には避けるようにしましょう。
ココに注意
- 確認作業が多い仕事は避ける
- 体が汚れる仕事も避ける
強迫性障害の人が仕事探しをする方法は?
強迫性障害の方が仕事探しができる場所は以下の4つです。
- ハローワーク
- 就労移行支援
- 就労継続支援
- 障害者就業・生活支援センター
この4つの場所は強迫性障害を持つ人に寄り添った仕事を提案してくれます。自分一人で仕事探しをするよりも圧倒的に効率が良く、職に就きやすいです。
強迫性障害で仕事ができないと悩んでいる方は利用してみましょう。
ハローワーク
ハローワークは求人数が多いので仕事探しに利用している人も多いです。特に地元の仕事が多いので、地元で仕事がしたい方の利用が適しています。
またハローワークには障害者窓口があって、障害者の症状に合わせた仕事を提案してくれます。ハローワークには一般人向けの求人も多いですが、障害者窓口を利用することで、仕事探しの選択肢を広げられるでしょう。
就労移行支援
就労移行支援とは障害者が一般企業への就労を支援する場所です。その他にも障害が原因で仕事を休んでいる人のサポートもしてくれます。そのため障害を持っている方にとって忘れてはならない存在です。
就労移行支援事業所の中には精神疾患に対応しているところもあります。強迫性障害を持つ人は不安障害を併発していることも多いですが、精神疾患にも対応している就労移行支援なら安心です。
就労継続支援
就労継続支援とは障害などが原因で一般企業への就職は難しいが、支援があれば働ける人の仕事探しをサポートする場所です。自分の体調に合わせた仕事探しができます。
またある日突然障害になって退職したが、現在では体調が回復して仕事に復帰したいという方にもおすすめです。就労継続支援では一般企業に復帰する前のリハビリとして、就労継続支援事業所で働くこともできます。
障害者就業・生活支援センター
障害者就業・生活支援センターでは障害のある人の日常生活と就労をサポートする場所です。仕事とプライベートの両方を相談できるので、強迫性障害で不安を感じている方は利用するのも良いでしょう。
特に急に強迫性障害になった方は不安が多いと思います。
これからどうすれば良いか分からず、そのまま仕事に復帰するのも難しくなる危険性もあります。そういった方は障害者就業・生活支援センターで職員に相談して、強迫性障害との付き合い方を教えてもらいましょう。
強迫性障害の人が仕事をする際の注意点
強迫性障害の人は仕事中に辛いと感じないためにも、以下の3つに注意する必要があります。
ココに注意
- 気分をリフレッシュする
- 仕事内容をよく確認する
- 辛い時は仕事を休む勇気を持つ
リフレッシュする
強迫性障害を持つ方は特に仕事に対して不安を感じることが多いです。その不安が毎日のように積み重なると倒れてしまい、仕事に復帰するのも困難になる危険性があります。
仕事で倒れないためにも仕事が終わった後や休日には気持ちをリフレッシュさせましょう!
例えば趣味に興じたり、思いっきり寝たり人によってリフレッシュの仕方は異なります。とにかくためこまないようにするのが強迫性障害を持つ人が仕事を続けるポイントです。
仕事内容を確認する
強迫性障害の人は1日の仕事内容を確認すると働きやすいです。
自分の仕事内容を紙などに書き出すことによって自分がすべきことが明確になります。そうすると余計なことを考えずに済むので、スムーズに仕事ができるようになるでしょう。
毎日の仕事内容を書き出すのは手間を感じるかもしれません。ただそれをするだけで、仕事ができないという不安から解放される可能性は高いです。
仕事を休む勇気を持つ
強迫性障害の方は無理をせずに休む勇気を持つことが大切です。
無理をして働き続けると倒れてしまい、仕事に復帰するのに時間がかかります。仕事ができなくなる前に、勇気をもって仕事を休みましょう。
また会社に強迫性障害のことをあらかじめ伝えておくと、休むのに気を遣わなくて済みます。逆に会社に強迫性障害のことを隠し続けると、仕事が遅い人と思われるなどデメリットばかりなので伝えておいた方が良いです。
まとめ
強迫性障害の方におすすめの仕事は一人でできる仕事、自分のペースでできる仕事です。
例えば在宅ワークなら人と会わずに、自分のペースでできるので気持ちが楽に感じます。
逆に確認作業が多い仕事や仕事をしていて手が汚れる仕事は向いていません。工場は強迫性障害の方におすすめの仕事の一つですが、工場によっては手が汚れる可能性もあるので注意が必要です。
そして仕事探しに苦労している方は障害者の支援を行っている施設を利用しましょう。施設を利用すると、仕事探しを手伝ってくれるだけでなく、日常生活においての相談もできます。
就労移行支援事業所については「【2020年】就労移行支援おすすめ3選!大手15社を徹底比較!」で詳しく解説していますので、参考にしてください。
【2021年】就労移行支援おすすめ3選!大手15社を徹底比較!
就労移行支援事業所のおすすめをご紹介します。 「就労移行支援事業所」とは、障害のある方が一般企業へ就職するためのサポートを行っている施設です。 全国には約3,000以上の就労移行支援事業所があり、自分 ...
続きを見る