障害者の仕事

てんかんのある人でも向いてる仕事・向いてない仕事とは?

てんかんに向いてる仕事

てんかんのある人でも向いてる仕事・向いてない仕事とは?」というテーマの記事です。

てんかんを持っている人は手足がつっぱたり、ふらふらしたり、突然倒れる可能性もあります。

そのうえ、突然症状が現れるので対応が難しいというのも厄介です。このようにてんかんは日常生活を送るのも困難ですが、仕事をするとなるとさらに大変だと考えられます。

てんかんがあると仕事中に突然倒れることもあるので、まともに仕事ができない可能性もあるでしょう。

そこでてんかんのある人におすすめの仕事と、あまり向いていない仕事を紹介していきます。

てんかんがあって仕事探しに悩んでいる方は参考にしてください。

この記事のテーマ

  • てんかんの人に向いてる・向いてない仕事とは
  • てんかんの人が仕事を探す方法
  • 仕事中にてんかんが発症したときの対処法

 

てんかんの人におすすめしない仕事とは

てんかん

まず、てんかんの人に向いてない・おすすめしない仕事についての解説です。

てんかんのある人が止めておいた方が良い仕事はこの2つです。

  • ドライバーなど運転免許が必要な仕事
  • 高所で作業をする仕事

この2つの仕事は作業中にてんかんの症状が現れると生命の危機に関わります。

では具体的にどういった危険性があるのか紹介していきます。

以前は、てんかんのある人は法律上「医師」「美容師」になることはできませんでした。

以前は美容師や理容師免許の取得に当たりてんかんという病名が美容師法、理容師法で欠格条項に挙げられていましたが、現在では改正されています。

参照元:てんかん情報センター

 

運転免許が必要な仕事

てんかんの症状にもよりますが、運転中にてんかんの症状が現れると事故を起こす可能性が高いです。

事故を起こすと仕事を続けるのが困難になり、また仕事を探すことになるだけでなく、最悪の場合は死亡する可能性があります。

ただてんかんのある全ての人が運転してはいけないということはなく、症状の具合によっては可能です。その場合は医者によく相談して、危険性がないことを確認しておきましょう。

このように、てんかんのある人はタクシーやバスのドライバーなどの仕事をできますが、リスクが高いのであまりおすすめしません。

 

高所での作業を必要とする仕事

高所での作業もてんかんのある人にとってはリスクが高いです。

例えば高所で行う仕事には窓ふきや点検作業などあります。これらの高所での作業中にてんかんの症状が現れると、落下するかもしれません。このように高所での作業も症状が現れた時のリスクが高いです。

またドライバーや高所作業のように、ミスが発生すると生命の危機が脅かされる作業は避けておいた方が良いです。

てんかんのある人は仕事を探す時に、その仕事でミスをするとどのようなことが起こりえるか考えると良いでしょう。

 

てんかんの人におすすめの仕事とは

てんかん

続いて、てんかんのある人におすすめの仕事は以下になります。

  • 工場勤務
  • IT関連
  • 在宅ワーク
  • 看護師などの医療関係
  • 介護・福祉・ヘルパー関係

これらの仕事はミスをしたところで生命の危機にはあまり関係しません。中にはてんかんに理解のある仕事もあるので、安心して仕事ができるでしょう。

では3つの仕事について具体的に見ていきたいと思います。

 

工場勤務

工場の場合は障害者を積極的に雇用しているところもあるので、てんかんのある人でも大丈夫です。

障害者に理解のある工場だと、万が一症状が現れた時でも他の人が対応してくれるでしょう

ただ工場に勤務する時は仕事内容に注意する必要があります。例えば重労働の作業がある工場を選ぶと、ミスした時に危険です。

てんかんが原因でミスした時に危険性がない軽作業を選ぶようにしましょう。

 

IT関連

プログラマー・Webデザイナー・イラストレイターなどのIT関連もおすすめです。

それらの業種では基本、在宅・内勤でお仕事をすることができるため、万が一症状が現れても危険性はないです。

IT関連は求人も多く、今後も伸びていく業界ですので、スキルを身につけて挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

在宅ワーク

ライター・フリーデザイナー・内職・オンライン秘書などの在宅ワークもオススメです。

在宅ワークは仕事内容によって異なりますが、基本的に自宅で仕事をすることが多いです。さらに仕事は一人ですることが多いので、仮にてんかんの症状が現れた時も危険性がありません。そのうえ、誰にも迷惑をかけないので精神的にも楽です。

在宅ワークの副業で稼いでいる人も多くいます。本気で在宅ワークをすれば生計を立てることも可能なので、ストレスなく仕事をしたいなら、まず副業で在宅ワークに挑戦してみるのも良いでしょう。

 

看護師などの医療関係

看護師などの医療関係はてんかんに理解があります。

仮にてんかんの症状が現れて倒れた時も、医者が対応してくれるので非常に安心です。医学系の資格は取得するのが難しいですが、安心して働きたいならチャレンジしてみるのも良いでしょう。

このようにてんかんのある人でも、多少の制限はありますができる仕事はあります。スキルが必要になる仕事も多いですが、上記の職業ならストレスなく安心して仕事ができるでしょう。

 

介護・福祉・ヘルパー

介護・福祉・ヘルパーのお仕事もおすすめです。

介護・福祉の業界は、慢性的な人材不足で、求人も多くあります。また、先ほどの医療関係と同様に、てんかんに対しての理解も高い業界でもあります。

資格は必要になりますが、挑戦してみる価値は十分にあるお仕事です。

 

てんかんの人が仕事を探す方法

てんかんの人が仕事を探す方法

てんかんのある人にとっては、仕事がなかなか見つからないというのが最大の悩みでしょう。

一般の「転職サイト」「求人サイト」では、残念ながら希望する職に就けないことも多いです。やはり障害者と聞くだけで、採用する側は雇うのに少なくとも抵抗があるのも事実。

そこで、てんかんのある人のスムーズな就職・転職活動をサポートする4つの支援センターを紹介します。

 

ハローワーク

ハローワークは公共職業安定所とも呼ばれていて、国によって運営されている職業紹介所です。

ハローワークの最大の特徴は、その人に合わせた仕事を紹介してくれるところなので、てんかんのある人でも対応してくれます。障害のある人の場合は、その人の障害に合わせた仕事を紹介してくれるので、ミスマッチが起こりにくいです。

特にハローワークは地元の求人に強いので、近場で働きたいという方に向いてます。かかりつけの病院が地元にあるという場合は、ハローワークで求人を探した方が良いかもしれません。

ハローワーク・インターネットサービス

 

地域障害者職業センター

地域障害者職業センターは全国に最低でも1箇所は設置されていて、職業リハビリテーションを行っています。ハローワークや医療、福祉関係とも提携しているのでさまざまな障害者に適した仕事を紹介してくれるのが特徴です。

地域障害者職業センターの職員は厚生労働省が定める研修を終えた職員がいます。てんかんを持っていて、仕事をすることに不安がある方は悩みを相談してみるのも良いでしょう。

地域障害者職業センター一覧

 

障害者就業・生活支援センター

障害者就業・生活支援センターでは、障害を持っている人の職業面と生活面の相談と支援を行っています。

てんかんのある人は仕事だけでなく、日常生活においても悩みや不安を感じることが多いでしょう。そんな方は障害者就業・生活支援センターがおすすめです。

また障害者就業・生活支援センターは全国に300以上のセンターがあります。比較的通いやすいので、てんかんについての悩みを相談したいという方は利用してみるのも良いでしょう。

ネットで「障害者就業・生活支援センター +(都道府県)」などで検索してみてください。

 

就労移行支援

就労移行支援とは障害のある人が、社会に参加することをサポートする国の支援制度の一つです。全国に3000以上の就労移行支援センターがあるので、探してみるとお住まいの近くにもあるでしょう。

就労移行支援センターでは職業訓練と就職活動のサポートを受けられます。職業訓練ではコミュニケーションスキルの上達などを学べます。

就職活動のサポートでは履歴書の作成や面接対策をしてくれるので、就職の悩みを最小限にできるでしょう。

また就労移行支援センターは就職に成功した後もサポートしてくれます。仕事をしていて感じる悩みを相談できるので、就職後もサポートしてほしい方におすすめです。

 

てんかんが発症して仕事ができなくなった時の対処法

てんかん

てんかんのある人が仕事に就く場合、事前に会社にしっかりと説明して理解を得ておくことが重要です。

また、てんかんはいつ発症するか分かりません。そのため症状が酷いと仕事ができなくなることもあるでしょう。

基本的には会社を休む、かかりつけの医師に相談すると良いですが、長期的に仕事ができないような状態になる可能性もあります。そんな時は休職して、治らないようなら退職するのも一つの手段です。

 

辛い時は会社を休職する

長期的にてんかんの症状が治まらない時は休職をしましょう。休職をすることで症状が治まって体調が回復する可能性もあります。

ただてんかんによる休職は法律で定められていないので、会社によっては休職を認めないこともあるでしょう。その時は医師から診断書をもらって提出すると、認めてもらえる可能性があります。

 

体調を最優先して退職も検討すべき

休職をしてもてんかんが治らない、今の状態では仕事ができないという場合は退職を考えた方が良いです。

退職は大事な決断なので迷うかもしれませんが、体調のことを最優先に考えましょう

そして退職は一人で決めると失敗する可能性もあるので、医師や会社の上司などとよく相談すると良いです。特に会社に相談することで、治療を待ってくれる会社があるかもしれません。

 

まとめ

てんかんのある人におすすめしない仕事は運転をする仕事や高所での作業です。

これらの仕事はミスをすると生命の危機に関わってくるので、仕事探しの際には避けておいた方が良いでしょう。

逆に工場関係、IT関連、在宅ワーク、看護師などの医療関係、介護福祉業界はてんかんに理解のある会社も多いです。そういった会社に勤めることで安心して、てんかんでも安心して働けるでしょう。

そして仕事探しに悩んだ際は、ハローワークや就労移行支援センターなどの就職支援センターを利用するのもおすすめです。

就職支援センターならてんかんのある人に合わせた仕事を紹介してくれます。

 

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